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「傍観者」にならないために
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「傍観者」にならないために

COTAROU
COTAROU

こんにちはー、COTECHI です。

毎日の生活の中では、よいと分かっていることでも行動に移すのをためらってしまうという場面が往々にしてあります。

そこにある心の動きを、心理学では「傍観者効果」と言うそうです。

心理学では「傍観者効果」

 これは、アメリカの社会心理学者、ラタネとダーリーの実験によって明らかにされた集団心理の一つで、一人でいるときは、ためらわずに人助けをできても、周囲に人がいると、自分から進んで行動を起こさない「傍観者」となってしまう可能性があるというのです。

 私たちは、よいことをすると、すがすがしい気分になります。

しかし、よいと分かっていることでも、なかなか実行できないのもまた人間です。

みんなで生活する教室や職員室のスペースが散らかっていても、「誰かが片付けるだろう」と考えてそのままにしたり、座席の埋まったバスや電車にお年寄りが乗ってきても、「誰かが席を譲るだろう」と思って席を立たなかったり、そうした時の心理状態は、どんなんなのでしょう。

 そうした身近な場面の一つ一つで積極的に行動を起こし、「傍観者」の心理を打ち払う勇気を培っていきたいものです。

いじめの4層構造

 さて、いじめには、4つの立場(いじめの4層構造)があります。

1つは、いじめる子供、

2つは、いじめられる子供、

3つは、はやし立てる子、

4つめは、いじめを見ている、知っている子供(傍観者)です。

いじめる子供への指導はもちろんですが、見ている、知っている子供(傍観者)への普段からの指導が大切です。

 自分は関係ない、自分はやっていないなどの傍観者的な態度をとらせず、ダメなものはダメと言えるようにしておくことです。

なかなか大変ですが、日頃から「いじめへの指導」を繰り返すことでそういう子供は育ってきます。

 また、いじめる側は、教師などに知られないように、「チクる」と言って教師に話す行為にプレッシャーをかけてきます。

いじめを報告することは、「チクる」ではなく、「進言」と言って、とても素晴らしい行為であることを日頃から指導しておくことも大切です。

加えて、子供たちからの情報を得る手段を持っておいてください。

自分は、子供たちのことをよく知っているから大丈夫、これは過信です。

自分は、子供たちのことはあまりわかっていない、そういう謙虚な気持ちを常にもっていきましょう。

 子供たちの人間関係の情報を得る方法として、休み時間に子供たちと遊ぶ、給食の時間にいろいろな班で一緒に食べる、週に1回の係会で情報を得る、2週に1回は放課後に何人かと話をする、代表委員の子供と学級の様について常に情報交換をするなど、いろいろなチャンネルを持って実行するとよいでしょう。

  また、男の子のいじめは女の子から、女の子のいじめは男の子から情報を得ていました。「異性のことは異性に聞く」、これは鉄則です。

絵本「わたしのせいじゃない」

 これは、スウェーデンの絵本で、レイフ・クリスチャンソンという人が書いています。

作者は、元教師で教育長もやったことがある人です。

この本は、日本では1996年に発行され、現在では30刷になっているほどよく読まれています。先生方の中でも、読まれた方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 この本では、いじめの状況とともに責任のなすりあいが描かれています。それぞれの子供の発言はどうだったのかなど、子供たちに考えさせると有効です。

 

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