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現在子どもがいる夫婦のうち、ひとりっ子の割合は約20%だそうです。
今後も増加傾向にあり、ひとりっ子の育て方や学力の伸ばし方に関心が高まっています。
進学塾VAMOSの代表である富永雄輔氏の最新刊『ひとりっ子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)の本には、以下のようなことが書かれています。
「ひとりっ子の場合、親がなんでも先回りして手助けする傾向にあるため、子どもはなかなか失敗経験を積めません。失敗経験がなければ、社会での適応能力も、問題を解決するための考える力も育ちません。とはいえ、打たれ強くないひとりっ子に、いきなり大きな失敗をさせるのも危険です。そこで、まだあまりセンシティブさがない10歳くらいまでに、小さな失敗をたくさん経験させてあげましょう。友だちとけんかをする程度のことでかまいません。「なるほど、ああいうことを言うとこうなるのか」という因果関係について、子どもなりに考えられればいいのです・・・。」
私は、子どもたちが粘り強く取り組む姿をスポーツ大会等の行事や委員会等の特別活動、そして毎日の学習の中でたくさん見せてもらいました。
「やった!」というガッツポーズも見られれば、満足げに取り組む姿が頼もしくも思えました。
反面、失敗してうなだれている子どもの姿や学習から逃避して逃げてしまう姿もありました。
そんな子どもたちの姿を見ながら、私は、相田みつをさんの代表作「にんげんだもの」の中の一節を思い浮かべます。
悔し涙が止まらなかったAくん、涙を流しながらも再度学習に向かったBくん、今日は「負ける練習」をしたんだ。
君たちは立派に「負ける練習」をしたんだ。
将来、きっとたくましい人間に成長するよ・・・と。
「負ける練習」・・・親として、教師として、子育ての指針として、自分自身に戒めてきた相田さんの言葉の一つです。今回は、その一節をご紹介します。

COTECHI
「最近の子どもは失敗を恐れる」と、教育現場の先生やスポーツのコーチなど、普段子どもと接する機会の多い人であれば肌で感じているそうですが・・・。
なぜ、子どもは失敗を恐れるのでしょうか?

P-MASTER
そうですね・・・職場でも、「初めから正解を知りたがる」「自分に与えられた仕事以外に手を出さない」といった新入社員の行動が目立ち、最近の若者は失敗を恐れるようになったと感じる方も多いのではないでしょうか。

P-MASTER
大事なのは「失敗しないこと」ではありません。
子どもを大切に思うあまりに、あれこれ先回りして親が手を出してしまうのも、成長を阻害する原因となります。
親が子どもの障害を取り除き、失敗しないよう育てた場合、子どもに社会の逆境に立ち向かえる力は備わっているでしょうか?
目次
子どものうちに「失敗に対する免疫力」をつける
